盛夏の箱根越え 箱根裏街道~長尾峠ヒルクライム [箱根・熱海・真鶴・小田原方面]
<宮城野を流れる早川の清流>
2018年8月4日
暑い日が続いてますがこの週末は箱根の長尾峠までヒルクライムして来ました。
前日のニュースによると名古屋では史上最高気温となる40.3℃を記録するなど、全国的にも連日の猛暑が続いてます。これほどまでに猛暑が続いてしまうと普段の生活での疲労感もなかなか抜け切らなくなりますね。。
この週末は仕事の疲れも溜まっていたので少し身体を休めるつもりでノーライドの予定にもかかわらず、これまでの経験上せめて週末くらいは有酸素運動をしていい汗を流した方が身体にとってプラス効果があると思ったので当日朝に走りに行くことを決めました。
特段目的地を決めてなかったのですが暑いのでなるべく標高の高い場所を走りたいと思い箱根方面を選択。
↑ 標高グラフ 長尾峠は標高911mです
↑ Google Earth
箱根方面を走るとなると箱根旧道、足柄峠、椿ラインなどが候補になりますが箱根旧道と足柄峠はつい最近走ったばかりだし、椿ラインは混雑する海沿いを湯河原まで走ることになるので今回は自転車の登りでは未走行だった箱根湯本からR1~宮ノ下~箱根裏街道~仙石原~長尾峠をヒルクライムしてみることにしました。
正午前に自宅をスタート
今日は輪行バッグを持参して帰路輪行で挑みます。
いつもどおりR134に出てから海沿いCRに寄り道
今日も湘南の気温は32℃くらいまで上昇
数日前の猛暑に比べれば少し和らいだ感覚です。
茅ヶ崎の海に浮かぶ烏帽子岩周辺は風もなく穏やかそうです
この日は走行ルートの茅ヶ崎、大磯、小田原のほか、厚木と横須賀など花火大会の同日開催が目白押しでした(ここまで重なるのは珍しいです)
R134 湘南大橋で相模川を渡ります
気温計は30℃を表示
前夜の雷雨による影響で相模川河口も水量多め(昨晩は仕事帰りに見事雷雨に見舞われました。。。)
もともと中洲のある場所ではカモメ達が餌取りに夢中でした
大磯よりR1に合流し小田原方面へ
気温上昇によるアスファルトからの輻射熱による熱風を浴びながら大磯~二宮~国府津へと走ります
信号待ちで停車するたびに汗がポタポタと・・・
国府津海岸で海を見納め
酒匂川へ
これから走る箱根方面は霞んでます
小田原城で小休止
この暑さでは天守閣もガラガラのようです
灼熱の小田原市街を走り抜けて箱根に向けてヒルクライムスタート
まず湯本まで続く緩やかな登り坂を進みます。
箱根湯本で早川の清流を見ながら小休止
さすがに夏休みシーズンにより大勢の観光客で賑わっていました。
大混雑&大渋滞の箱根湯本駅前を走り抜けます
函嶺洞門
箱根駅伝でも登場する昭和6年から平成14年まで80年以上も落石などから国道1号線を守り続けた土木遺産です。
塔ノ沢温泉にある老舗旅館:一の湯
創業はなんと江戸時代で380年もの歴史を誇るそうでカメラを構える外国人観光客もチラホラ見掛けました。
以前宿泊したことがありますが、目の前を流れる早川のせせらぎがとても印象深かったです。
一の湯を過ぎると本格的な登り坂となります
箱根登山鉄道の鉄橋下を走行します。
この先の宮ノ下方面のR1は大型バスなどの交通量がとても多く、さらに上の写真のように路肩がほとんどないうえ凸凹の側溝蓋が連続する区間も多いので、この日の様に交通量がとても多い際の自転車走行はあまりおすすめ出来るルートではないことを痛感しました。
でも以前下りで走った時は、渋滞を除けばそれほど問題なく走れるルートだったと思います。
この区間を登りで使うメリットは激坂の箱根旧道に比べれば傾斜が緩いことだけといった感じでしょうか・・・
蛙の滝(かわずの滝)というR1沿いにある癒しスポットです。
昔このあたりの村人が夢枕に登場した蛙に木陰を作るように言われ、そのお告げに従ったら病気が治ってしまったことが名の由来だそうです。
しばらく走ると箱根登山鉄道:大平台駅に到着
このあたりは登山電車もスイッチバックを繰り返しながら登る区間なので道路も急坂区間が続きます。
ここで自販機の水を2本購入し、1本はボトルに補給
もう1本は熱中症対策により火照った身体を冷ますために頭からカブってクールダウンです(苦笑)
ここでリスタートしようとしたらなんと前輪のスローパンクが発生!
側溝蓋の凸凹区間をしばらく走り続けた衝撃が重なってしまったようで、昨秋より履き替えたタイヤ:グラベルキングでもさすがに敵わなかったようです(苦笑)
このタイヤに履き替えてからのパンクは初めてのこと。
日陰に移動して大汗を掻きながらチューブを交換し、気を取り直してからリスタート!
大平台温泉街は古き良き昭和の温泉街といった雰囲気が良いですね~
スマートボールのお店は健在です
宮ノ下前後はかなりの交通量でしたが芦ノ湖方面への交差点を直進すると幾分交通量も穏やかになったのも束の間。これより先のR138:箱根裏街道を仙石原、御殿場方面へとしばらく走りますが小田原~御殿場を結ぶ幹線道路により、交通量がとても多いのと狭い路肩の雑草も伸び放題でかなり神経を遣う走行を強いられました。。
宮城野付近より早川の清流とこれから向かう乙女峠方面を眺めます
暑過ぎて川で水浴びしたくなる衝動に駆られてしまいましたが。。(笑)
その後もR138で仙石原あたりまで単調に続く登り坂をしばらくヒルクライム
気温は29℃表示
箱根に入ってこのあたりは標高650mあるにもかかわらず序盤に通過した湘南大橋の気温計(30℃)とほぼ同じでとても暑い(笑)
3週間前に走った足柄峠も酷暑だったので、今夏は県内どこを走ってもこんな感じの夏になりそうです・・・
しばらく走ると仙石原へ
交差点をそのまま直進して右側に公時神社のある金時林道入口を見たらゲートに監視員の姿がありました。
2020年春頃まで工事により通行止めにようですね(東京オリンピックに向けて箱根へ通じる代替えルートの確保が目的でしょうか?)
乙女口のバス停付近でこの日3度目のドリンク休憩
ここ乙女口は乙女峠に通じる登山口でもあり、約30分登れば富士山の景色を楽しめる乙女峠に辿り着けます。
さらにそこから1時間ほど縦走すれば金時娘で有名な金時山まで登れます。
↑ 数年前に足柄駅から金時山経由で山歩きした時に乙女峠で撮影した写真がPCに残ってました。
乙女峠と聞くと一見名前からしてお姫様伝説のような感じですが、実際はとても可哀そうな出来事が名前の由来になっているようですね。
また乙女口バス停は新宿からの高速バスも日中の時間帯は30分に一本間隔で出ているので都心からのアクセスもとても便利です
→ 高速バス時刻表はこちら
ようやく長尾峠の分岐が近づいてきました
ちなみにR138をそのまま直進するとすぐに乙女トンネルで御殿場まで一気に抜けれるルートです。
分岐を左に入り予定通り長尾峠に向かいます。
大半の車は乙女トンネルに向かうので長尾峠方面に入った途端にガラッと雰囲気が変わります
これまで往来の激しい幹線道路を離れて、とても静かな道になります。
ここを走るのは2年ぶり
この道はかなりお気に入りの道ですが、自宅からのアクセスがとても長いのが課題ですね。
仙石原を挟んだ向こう側の大涌谷もよく見えます
少し走ると箱根ジオパークの案内板がある「長尾の露頭」に到着
このあたりの箱根外輪山は溶岩や火山砕屑物がいくつも積み重なっているそうで、ここは仙石火山の噴火により堆積した地層が観察できるとても貴重なスポットとのこと
緩やかな勾配の道を進むと箱根山と仙石原方面の眺めを楽しめます
先ほどの分岐点より長尾峠までは僅か3.5kmほどですが、とても素晴らしい道です。
2年前に訪れた時と同様にウグイスの囀りを聞きながら進みます
この短い区間のために今日は自宅から50km以上も走り交通量の激しい道をヒルクライムしてきたんだなぁと妙に実感(笑)
いつもは峠に辿り着くまでまだ着かないものかと思うものですが、この道だけは素直に峠にまだまだ着かないで欲しいと思える道です
でもほどなくして長尾峠に到着(笑)
標高は911m
ここから芦ノ湖方面の眺望
天然クーラーのトンネルを進むと静岡県に入ります
その後はR138交差点まで距離7km以上をしばらくダウンヒル
そして富士山の眺望は・・・雲が多過ぎで山頂部分が少しだけ拝める程度。。
標高900mからの下り坂では木陰&涼風により一気にクールダウン。
深沢東交差点より再び交通量の激しいR138を御殿場に下ります。
R138で東名高速のインターをスルーして御殿場駅へ向かいます。
御殿場駅箱根乙女口は駅前広場の工事中でした。
ちょうど御殿場始発の小田急に乗り入れる青いロマンスカー特急富士山号がホームに停車中でしたが、広場の片隅で自転車を収納し一本見送ってから鈍行列車に乗車。
今日は走行距離的にはそれほど走っていないものの暑い最中、箱根越えという相応のいい運動が出来たのと長尾峠の道を楽しめたので全体的には納得のライドになりました^^
■走行距離 72km
■獲得標高 1,566m(上り)
■消費カロリー 1,908kcal
■平均心拍 138bpm