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梅雨の晴れ間に再び秘境へ(ユーシン渓谷) [山関連]

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<ユーシン渓谷>


梅雨入り期間中の雨が降りそうもない日を選んで5月の連休に続き再び西丹沢を流れる玄倉川へ行って来ました。

玄倉川といえば玄倉ダム(玄倉第二発電所)のユーシンブルーでお馴染みですが、現在玄倉林道は斜面崩壊復旧工事により通行止めなので、今回はその手前のユーシン渓谷核心部といわれる秘境エリアのウォーターウォーキング(プチ沢登り)です。

GWには雨山峠越えして玄倉川上流部を訪れましたが、天候不順で下山時に落雷[雷]の恐怖に慄きながら歩くことになってしまったので、今回は天気予報を入念にチェックして友人と釣りも兼ねて沢歩きして来ました。

→前回の記事はこちら

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丹沢湖畔の玄倉駐車場からユーシンを目指します

玄倉林道は昨年1月に発生した斜面崩壊による復旧工事により通行止めが続いてますが工事期間が令和4年3月まで延長されたようです。玄倉林道に関するHPはこちら

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玄倉林道は現在は3号隧道(石崩隧道)~玄倉ダム~6号隧道までの区間が斜面崩壊・復旧工事により完全通行止めなので、この日は沢登りモードで通行止め区間手前の新青根隧道より玄倉川に入渓してから沢歩きすることにしました。

(注)玄倉林道は現在も落石が多いので林道歩きでもヘルメットを被った方が無難です。

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沢装備を詰め込んだ少し重いリュックを担いて距離10km、約1時間30分ほど歩きます

この日は50Lリュックに18kgを担いでのトレーニングも兼ねてます(汗)

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1時間30分歩いて、新青崩隧道に到着

真っ暗闇で300m以上も続くこのトンネルですが、現在はこのトンネルの先にある石崩隧道から先は完全通行止めにより進めませんので、左側の旧道を少し進んで旧青崩洞門入口付近より急斜面の支沢を下り玄倉川へ

(山歩きに慣れた方ならさほど問題ない急斜面ですが、スニーカーでは厳しいと思われます)

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玄倉川に降り立つと石崩隧道が見えます。

国土地理院の地形図でまだ名称が記されている仏岩の崩壊が著しいです

本当にユーシン渓谷は急峻な地形で山肌は脆いようです

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ここで沢スタイル(沢靴、ヘルメットなど)に着替えて遡行開始♪

約7年間愛用していた沢靴、FiveTen社製のCanyoneer(ソールはアクアステルス製)はバックルが劣化により折れてしまったので、2年ほど前にその後発品となるCanyoneer3を購入しました(ソールは新開発のStralth ST TM)

この沢靴、ジャンル的にはキャニオンリング用シューズですが、旧来のフェルト底のウェーディングシューズよりグリップ力が格段に向上し、この靴でユーシン沢、檜洞沢、早戸川原小屋沢などの沢登りの遡行では問題なく登れたので暑い夏場限定ですが今後しばらくは楽しめそうです。 

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梅雨時期ということで幾分水量多めな本流を進みます

正午近くになると曇り空から一転して青空となり予想外の陽射しが射し込みます[晴れ]

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透明度抜群!

水流はキンキン[あせあせ(飛び散る汗)]に冷えてます

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ユーシン特有の真っ白な石英閃緑岩とユーシンブルー

このあたりで少し釣竿を伸ばしてみると小さなヤマメがヒット!

するとその後友人には大きなイワナがヒット。。(苦笑)

キャッチ&リリースしてから先へ進みます

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エメラルドグリーンの流れに癒されます

一般的に渓流の青さというのは、太陽光に含まれる波長の長い赤い光を水が吸収し、吸収しない青や緑が水中で散乱したり川底の岩に反射したりすることで見える現象なんです。

特にユーシンの山域となる同角山稜一体には昔の鉱山跡が多く、そこからマグネシウムを含む水が流れ出て、微粒子となったマグネシウムがエメラルドグリーンのユーシンブルーを作っているのではという説もあるそうです。

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この日はやや水量が多く、大岩で塞がれた淵では胸元まで水に浸かりながら通過します。

カメラ機材も多く担いでいるので、当然濡らさずに通過するためにいったん防水袋などに入れ替え、なるべく水の中を慎重に歩くことが多いですが、水流が強い区間ではルートファインディングして斜面を高巻いたりして進みます。20196yuusin-019.jpg

綺麗なナメ滝、これぞ天然のアトラクション!!

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流れを1/4000秒の高速シャッターで1枚

この一滴にもユーシンブルーを彩る成分が含んでいるのでしょうか^^

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断崖絶壁の頭上に射しこむ太陽[晴れ]

このあたりは丹沢黒部といわれるほど急峻なV字渓谷です。

高性能といわれるガーミンのGPSでも毎度受信感度が乱れるほどかなり山深い谷底です
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プールのような流れの緩い瀞瀬もあります

もし真夏[晴れ]のような暑さならきっとここでザブン!としちゃうでしょう(笑)

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そして本日の目的地の入口となるモチコシ沢出合に到着

これより左側(右岸)のモチコシ沢に入ります

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スパッと切れ込む狭いV字谷

このトイ状の小滝群を少し登ると・・・

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視界に現れたのはモチコシ大滝 落差60m(2段)
大迫力で見応え十分です^^

深山幽谷に聳えるおそらく何百万年前よりひたすら流れ続けている豪快な大滝をしばらく観賞していると、普段の日常生活や仕事のことなど、いわば俗世のことなどどうでもよいことと思えてしまうのが山パワーなんだと感じてしまいます(笑)

沢登りや山歩きの魅力ってこういうなんだと改めて実感できます^^

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滝壺まで攀じ登りマイナスイオンを浴びながらランチタイム♪

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滝壺付近から滝上部まで撮影

秘境感満載のこの場所で1時間近くマッタリとしましたが深山で過ごす時間はいつもアッという間に感じるのがとても不思議です^^

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V字に切れ込んだゴルジュがこの同角山稜の象徴といえると思います。

大滝パワーをたっぷりと吸収した後は、本流に戻ります。

いつもならそのまま玄倉川本流を玄倉ダム直下まで遡行して玄倉林道で戻るのですが、現在は玄倉林道が通行止めなのでこの日は遡ってきた本流を戻ることにします

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高さ10mほどある2階建の家くらいの大きさの超巨岩(驚)

丹沢山塊は250万年前に巨大噴火したといわれているのでその頃よりこの場所に鎮座しているのでしょうか

こんな超巨岩が山頂から飛んできたことを考えると地球のパワーの凄さと人間の微力さというものを感じてしまいます。

その後は入渓地点まで戻り道沿いの花などを鑑賞しながら歩きます

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キイチゴの仲間のニガイチゴ

少し口に含んで食べましたが、やはりちょっと渋いです(苦笑)

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ヒメウツギの蜜を吸うアリ

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まだ残っていたモミジイチゴ

これはキイチゴの中でも甘酸っぱくて一番美味しいです^^

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シモツケ

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マムシグサ

山野でよく見掛ける多年草ですが名前のごとく全草毒性があるので鑑賞するだけで十分ですが・・・(笑)

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ツルキンバイ

そろそろ見頃も終わり

そしてこの後ハプニング!!

花の写真を撮影していたら、斜面上部から落石が!

友人がとっさに「ラーク!」と言い、身を屈めるものの3cmほどの小さな岩が自分の後頭部をかすめました。

かすり傷で済んだのは幸いでしたが、落石があった急斜面を見上げると50mほど先に動く黒い物体が・・・

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野生のカモシカでした(立ち去ってしまわないうちに即座にコンデジズームで撮影)

山歩きしている際に発生する小さな落石の原因というのは、実はほとんどが野生動物たちが人間の気配を感じて動き始める際に足元の小石などを蹴ってしまうことによるものなんです。

沢から上がっていたのでヘルメットは脱ぎ、帽子だけ被っていたのですが大事に至らず良かったです^^

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ホタルブクロ

なかなかふっくらしててヨロシイスタイルですね^^


そして玄倉川を挟んだ対岸の断崖絶壁急斜面にも動く物体が・・・

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今度はシカでした

あんな断崖絶壁斜面を颯爽と跳ねたりしながら移動するシカの姿を見てしまうと、人間もシカのように軽快に絶壁を登って下れればどれだけ楽しい山歩きが出来ることだろうと感じてしまいました(笑)

この日は帰り道だけで3度も野生のシカカモシカを見掛けたので、改めて自分たちが彼らの暮らす生活圏(大自然)にお邪魔させて頂いているのだなぁと思いました^^


玄倉林道の安全対策復旧工事が令和4年3月まで延長されたことで、ユーシン沢や檜洞沢など沢登りや、遺言棚や同角山稜、熊木沢経由の蛭ヶ岳や塔ノ岳への登山ルートは今後数年間はプランの練り直しが余儀なくされそうです。

また一昨年訪れたユーシン沢、檜洞沢には訪れたいと思っているので、まだまだ体力をつけないと。。。^^


■歩行距離 22km

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ユーシンブルーを求めて峠越えの山歩き 寄大橋~雨山峠~ユーシン渓谷 [山関連]

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<西丹沢ユーシン渓谷>

2019年5月4日[晴れ][雷][雨]

GW中盤に友人と毎年恒例のユーシンブルーを訪ねる山歩きをしてきました。

ユーシンブルーとは丹沢湖に流れ込むバックウォーターとなる玄倉川(くろくら)の中流域にある玄倉第二発電所のダム湖(玄倉ダム)の鮮やかなエメラルドグリーンやコバルドブルーなどの水の色を指していることが多いのですが、現在、玄倉林道は昨年発生した斜面崩壊により玄倉ダム前後の林道が歩行者を含めて通行止めとなっているので、今回も例年のように寄大橋より雨山峠を越えてユーシン上流部に訪れました。(復旧の見通しは2020年春頃とのこと→玄倉林道通行止めのHPはこちらです)

また過去のユーシン関連記事はこちらです。

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前日夜にチェックした天気予報では西丹沢は15時頃より雨が降り出す予報たったのでユーシンには10時頃には入って昼前にはユーシンを後にして下山する計画にしました。

そして当日は予定通り車で地元を6時に出発し、登山口となる寄大橋に7時頃到着

寄大橋付近の駐車場(10台前後駐車可能)は、GWにより既に満車状態でこの日も多くの方々が山に入られていたようです

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準備して7時過ぎに登山開始

寄水源の森をしばらく歩いた後は本格的な沢沿いの登山道となり、寄沢を幾度も渡渉しながら登ります

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しばらく沢沿いに登ります

お互い何度も歩いたことがあるお気に入りの沢沿いルートです

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スローシャッターで1枚

次第に高度を上げると登山道は沢から離れていきます

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これから咲き始めそうなツツジ

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眩いほど朝日に照らされた新緑

これぞまさに5月の丹沢![晴れ]

気分も高揚します

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タチツボスミレ

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やはり丹沢の春は素晴らしい♪

寝不足の身体でも自然とエネルギーが湧いてきます

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中盤は尾根斜面をトラバースする区間が続きます(鎖・ロープ有)

その後はV字の谷底を歩きます

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青空に新緑が映えます

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まさに癒しの空間

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再び支尾根にいったん登ってから谷底を歩きます。

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幾重もの切れ落ちる支沢の急斜面に咲くトウゴクミツバツツジも絵になります

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やがて谷も狭まり水流もわずかとなります

そして最後は谷底からジワジワと詰めあがると・・・

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雨山峠に到着 標高957m

ここは鍋割山稜(鍋割山~檜岳)の稜線上にある峠です

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ここを越えて反対側のユーシン方面(玄倉川)に下ります

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新緑のブナとミツバツツジ

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雨山沢沿いの登山道は崩壊箇所が多く慎重に歩きます

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玄倉川に流れ込む雨山沢の水もとても綺麗です

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苔に囲まれた巨岩を流れる小さなナメ滝

この空間が独特で癒されます

やがて登山道は桟道となり雨山橋で玄倉林道に合流し玄倉川の河原へ向かいます

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玄倉川に到着 ここまでの所要時間は3時間弱

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この山域特有の真っ白な石英閃緑岩の巨岩とエメラルドグリーンの水流の組み合わせが最高です

この時期はさらに新緑も加わるので、まさに別天地の様相です

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ユーシンブルーを見ると心から癒されます

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カナヘビも時折姿を現します

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シカの足跡も

ここは動物たちにとっても楽園のようです^^

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岩に腰を下ろしバーナーで湯を沸かしてカップラーメン&おにぎりで昼食タイム[晴れ]

こんな贅沢な風景を楽しみながらのランチは最高でしたが・・・

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自分たちがいるユーシンはまだ明るいのに、東側に位置する丹沢山~塔ノ岳方面の雲行きが次第に怪しくなってきた・・・

どうやら時折黒っぽい雨雲[曇り]が南に位置する相模湾から北西に流れている

まだ11時半だったので、これはかなり前倒しなのか??(15時から雨予報という認識)

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昼食を食べ終えた正午過ぎに、小雨[雨]が降り始めたので荷物をリュックにしまいレインウェアを着て予定通り下山を開始です。

復路も往路と同じルートなので雨山峠に向けて歩き始めるとさっそく遠くで雷鳴[雷]が聞こえてきた。。。

さらに進むと雷鳴が激しく鳴り響きましたが、このルートは雨山峠を除けば比較的標高の低い沢沿いなので稜線上や尾根に比べると落雷に遭う確率はかなり低いと判断しそのまま進みます。

そして雨山峠の手前でいったん雨が上がりましたが、把握していた予報ではこの後も下り坂の天気という認識だったのでそのまま寄大橋に向けて下山します。

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雨山峠より5分ほど経過し寄沢の源流部を歩いている最中、再び雨が強まり視界にピカッ!と閃光[雷]を感じるとともに数秒後、ゴロゴロ!ドドドドドーン!![雷]ともの凄い雷鳴が山中に響き渡り始めます。

その後も一定間隔で何度も雷鳴が鳴り響き、さらに5mm大ほどの雹(ヒョウ)がパラパラパラーッ!と降り始め荒天となります

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ユーシンからほとんど休憩も入れずにひたすら歩き続けたことによる疲労感も重なり小休止していると、落雷による地響きのような感覚が足元まで伝わってきました(恐)

久しぶりに生きた心地もしない感覚を味わいましたが、ここは息を整えて少し冷静になり先を急ぐかそれともここで待機かあるいは引き返すかという判断が必要でしたが、この先も沢沿いでその後は支尾根の稜線上ではない道だったことと、残りの下山時間、雲の流れなど総合的な判断によりそのまま進むことにします。

雷鳴もそれまで何十回も聞いていたので慣れてしまい、あとは一心不乱に歩くだけという感じでした。

尾根をトラバースする区間を通過し沢沿いの登山道を下っていくと、鍋割山を源頭とした沢の水が明らかに変色していることに気付きます

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稜線上には雨が急激に降ったことが窺えます

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その後14時頃よりさらに雨が強まりましたが、ひたすら歩いて15時頃に寄大橋に無事に下山することが出来ました。

帰宅後に知ったのですが当日朝の天気予報では丹沢山域に「雷注意報」が発令され、東京や横浜などの都心部でも雹が降るほど予報よりも早めの時間帯に大気の状態が不安定となり、雷雲が急速に発達したようです。


いざ山の中で雷雲に遭遇してしまったら、身に付けているストックなどの金属物を外し、高い木からは4m以上離れ、山頂付近の岩稜帯や稜線上は歩かず、付近に避難場所がなければ窪地に身を屈めて雷雲が過ぎ去るまで待つなどして対処することくらいしか出来ないという現実に直面し、改めて山の天気の怖さというものを感じました。


今回の山歩きでは新緑の丹沢の素晴らしい光景とユーシンブルーには本当に癒されたのですが、後半以降は前述した内容のとおりとなりましたので、本当に山歩きというのはあらゆる意味で表裏一体で、ツラい登りの後は達成感と絶景が待ち受けてくれたり、楽しさと厳しさ、快晴と雷雨など正反対のことが共存していることも山に惹きつけられてしまう魅力なのかと思います。


でもこの日はあらかじめ午後から雨を想定した装備で何度も歩き慣れている登山道ということが、直前の天気予報を詳細にチェックしなかったという油断に繋がってしまったことが反省すべき点であり、この苦い経験はまだまだ今後に生かさなければならないと改めて感じました。


■歩行距離 15.8km

■累積標高 1,021m


下山して数日後、我々が歩いていた同じ山域の鍋割山付近で落雷事故が発生していたことを知りました。

お亡くなりになられた方に心よりご冥福をお祈りいたします。

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早戸川源流の名瀑巡りと蛭ヶ岳を周回登山 [山関連]

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<早戸大滝 ~幻の大滝~>
2017年8月11日 山の日
今日からお盆期間に入りましたが、外はあいにくの雨。
天候的にもロードバイクに乗れなさそうな日々が続きそうなので、今日は山の日にちなんで先月登って来た山ネタを綴ってみます
コースは丹沢山塊の最高峰:蛭ヶ岳から流れ出る早戸川源流の名瀑を巡りつつ、蛭ヶ岳もピークハントするというチョット欲張りなコースです。
今回歩いたコースのポイントについて簡単に紹介します。
★早戸川
早戸川は丹沢山塊の最高峰蛭ヶ岳や丹沢山、袖平山付近の姫次を源頭とし扇状に幾重もの沢の水を寄せ集めながら宮ヶ瀬湖まで一気に流れ落ちるという比較的急流な川で、中流部は大岩が形成するゴーロ帯が特徴的で、渓流釣りを趣味とする人の中でも特に源流志向を好む人にとても知名度が高い神奈川県内屈指の渓流です。
下流部には早戸川国際マス釣り場やリバスポット早戸など、とても人気のある管理釣り場も長年営業しており、一説によれば規模的に日本一の有料渓流釣り場とも言われています。
★早戸大滝
日本の滝100選にも選ばれている落差50mの滝です。
通称:幻の大滝
アクセスは早戸川林道魚止橋より片道約2時間弱の山歩きです。
早戸川の水量次第ですが、基本的に登山靴のみでアクセスできます。
★蛭ヶ岳(ひるがたけ)
丹沢山塊の最高峰 標高1,673m つまり神奈川県で一番高い山になります。
蛭ヶ岳までの登山道は様々なルートがありますが、最短時間で登るなら青根登山口で片道4時間30分
★原小屋沢
早戸川上流にある雷平で川は二股に別れ、右側が原小屋沢(左側は本谷沢)です。
原小屋沢は沢登りとしても有名で沢で、遡行グレード「1級上」の沢です(初心者向け)
随所に現れる滝の名称からも古来から歩かれていることがうかがえ、クラシックルートとも言われています。
原小屋沢を詰め上がれば丹沢主脈登山道の原小屋平に出ます。
★雷滝
早戸川の上流:原小屋沢にある名前の如く轟音を響かせながら流れ落ちる名瀑 落差20mの滝です。
魚止橋より雷平を経由して向かって右手方面へ流れる原小屋沢沿いの破線ルートを歩くと辿りつけます。
早戸川林道魚止橋より片道約2時間弱の山歩き
早戸川の水量次第ですが、基本的に登山靴のみでアクセスできます。
★ガータゴヤの滝
早戸川源流の沢:原小屋沢の源流部にあり、丹沢を好まれる山屋の間では結構有名なとても美しい滝です。
落差は約30m
アプローチは原小屋沢を沢登りして辿り着くのが一般的 沢装備と沢登りのスキルが必要です。
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↓赤い線が今回歩いたルートです(約半分はバリエーションルートです)
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早朝、早戸川林道を車で進み、魚止橋に車を駐車し出発です 
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早戸川沿いの道(一部区間少し危険な箇所あり)を進みます
出発から50分ほどで雷平に到着 ここは大滝沢方面(早戸大滝)と原小屋沢の分岐点です
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雷平は幽邃な山峡により、かつては鹿や野猿の楽園だったようです。
雷平より左側に流れ込む本谷沢沿いの道を歩いていくと早戸大滝に到着
「幻の大滝」といわれるのは、ここまでのアプローチの長さと滝手前の大岩により、滝全体が見ることが出来ないのが所以のようです
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滝全体を見るために釜の下まで回り込みます。
落差50m マイナスイオンたっぷりでした[晴れ]
神奈川県で名滝100選に選ばれているのは、この早戸大滝と山北町にある酒水ノ滝のみです
大滝をたっぷり鑑賞した後は、大滝新道といわれる踏み跡の道を登って行きます。
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かなりの急斜面を登ります。
この日は夏日ですでに全身汗だく...
沢靴も担いできたので、ボディブローのように体力が消耗します。
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しばらく続いた登りを終えると、丹沢山~蛭ヶ岳へと続く丹沢主脈登山道に合流
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丹沢山~塔ノ岳へ続く稜線が見えます
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まずは不動ノ峰へ登ります。
この不動ノ峰の標高は1,614m
山の名前としてはマイナーですが、実は丹沢では蛭ヶ岳に次いで2番目に高いピークなんです。
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とても暑い灼熱の道を縦走し、なんどかアップダウンを繰り返して鬼ヶ岩に到着
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↑鬼ヶ岩と蛭ヶ岳を撮影
鬼ヶ岩は蛭ヶ岳方面から眺めると鬼の角のように見えることが名前の所以のようです
空気の澄んだ5月や秋、冬に訪れるとここから富士山の眺めがとても良いです。
この付近にある鬼ヶ岩の頭というピークは先ほどの不動ノ峰に続き、丹沢で三番目の標高1,608mです。
鬼ヶ岩からは少し下り、再び蛭ヶ岳へ続く最後の登り
夏の丹沢らしく緑が綺麗です
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ようやく蛭ヶ岳に到着
少し前に霧が出て来て視界は真っ白...
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蛭ヶ岳は標高1,673m 神奈川県で一番高い場所です。
個人的には通算8度目の登頂となります。
山頂で昼飯を食べてから姫次方面へ続く登山道を下っていきます
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しばらく下ってから又兵衛沢という涸れた沢に入ります(バリルートです)
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こちらもテクテクとくだります
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やがて、原小屋沢源流部に合流
持参した沢靴に履き替えてから原小屋沢を沢登りではなく沢下り
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原小屋沢への沢登りの経験は何度かあるものの、やはり油断禁物。
慎重にトラバースします。
そしてついに...
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ガータゴヤの滝 落差30m
丹沢では知る人ぞ知るとても綺麗な美滝です。
誰もいない滝をしばらく独占し鑑賞してから、コンパスと地形図を取り出してすぐ横の急斜面の尾根をしばらく登っていきます
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この急斜面の尾根で標高差200mほど登り返します。
かなりキツイです(笑)
しばらくすると市原新道というバリルートに合流し、再び急斜面を下っていきます
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そして再び原小屋沢まで下り、今日3つ目の名瀑へ
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雷滝[雷] 落差20m
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この日の雷滝は水量が少なく、本来の轟音とまではいきませんでした(少しだけ残念)
あとは雷平まで戻り、朝歩いて来たコースで魚止橋まで戻りました。
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早朝から日没まで約半日間掛かりましたが、この日の暑さは想定外で沢の水に何度も救われました。
たっぷり歩いて綺麗な滝の前でマイナスイオンをたっぷりと浴びれたことは良かったのですが、稜線歩きではたっぷり日差しを浴びたことは予想外でしたので、この日は熱中症一歩手前になるほどハードな山歩きとなりました(笑)
■歩行距離 23km
■累積標高 2,055m
■消費カロリー (推定)5,000Kcalオーバー

タグ:沢登り 登山
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涼しい沢歩き(ユーシン沢~檜洞沢~檜洞丸) [山関連]

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<桧洞沢>
梅雨の最中とはいえ蒸し暑い日が続いているので、今回は少し前に歩いて来た涼しい沢の記事を綴ろうと思います
歩いたのは丹沢:ユーシン沢と檜洞沢です。
最後は沢を詰め上がり檜洞丸まで登山したのですが、疲労感がハンパなかったです(苦笑)
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↑Google Earthより 今回の歩いたルート
玄倉の駐車場を出発して玄倉林道を3時間掛けてユーシンロッジへ向かいます。
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朝日が射し込む玄倉ダムユーシンブルー
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ユーシンロッジ裏手からユーシン沢の沢歩きがスタートです
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石英閃緑岩と綺麗な水はユーシン独特の光景です
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小さな吹割れの滝 
しばし沢を遡上して左側の檜洞沢に入ります
巨岩帯のスケール感満載の綺麗な沢です
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日照時間の長いこの季節ならではのんびりゆっくりと歩きます
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まさに山岳渓流 
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終盤は幾重もの沢が分岐します
経角沢より金山谷乗越沢に入り...
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最後は丹沢主稜登山道(蛭ヶ岳~檜洞丸)の金山谷乗越に詰め上がりました 
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沢登りはここまで これより一般登山道で山登り(笑)
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檜洞丸へ 標高1,601m
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あとは疲労感満載で西丹沢へ下山
・歩行距離 31km
・行動時間 12時間弱
この日も重装備でたくさん歩きましたが山にいる時間は振り返るといつもアッという間に感じます(笑)
それだけ夢中になれる時間帯ということなのかもしれません。
これからもロードバイクを乗り続けて、山でもたっぷり歩ける様に体力強化を図っていこうと思います。

新緑の西丹沢深部へ  [山関連]

今回は先月に行ったトレッキングネタです。
ブログタイトルどおり、ここ数年はロードバイクと登山の2足のわらじ状態で趣味を楽しんでますが、脚の筋肉と心肺機能の強化にも繋がっているので、あとはしっかりダイエット出来れば言うことなしですね...(笑)
5月の山歩きといえば、やはり地元の丹沢の新緑ということで西丹沢の奥地にある丹沢三滝のひとつと言われる名瀑:遺言棚まで歩いて来ました。
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小川谷上流の東沢沿いに登り、東沢乗越まで詰め上がります
新緑で囲まれた清流を遡上します。まさにグリーンシャワー全開でした。
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正規ルートの登山道ではありませんが、東沢乗越までさわやかな新緑に囲まれた渓谷歩きです
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やがて沢幅も狭くなり、何度も支沢との分岐を繰り返しながら進みます。
途中には美味しい湧水スポットもあり、喉を潤せます。
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沢の源頭まで詰め上がり、最後の急斜面を登りきると東沢乗越に到着
そして反対側にある同角沢の急斜面を下ると遺言棚へ到着
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遺言棚は落差45m (この日は水量が少なくて残念...)
標高1,000mほどに位置する遺言棚ですがその不気味な名の由来は、ここへ訪れるのなら遺言書を残してから来るようにということのようです。(もちろん書いてませんが...)
玄倉川(ユーシン渓谷)に流れ込む急峻な同角沢の源流部にあることにより、昔はまともな登山ルートもない時代でしたし、地理的にも険谷にある秘境感たっぷりの場所なので訪れてみて納得出来ました。
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↑ Google Earthでのイメージです。
この山域は玄倉からかなり歩きますがユーシン独特の真っ白な石英閃緑岩と水の流れがとても綺麗なのでこれからも時間の許す限り訪れたいと思ってます。
ここ遺言棚は早戸大滝、本棚とともに丹沢三滝とも言われており、秋の紅葉シーズンにも体力を維持して再訪したいと思います。
遺言棚から尾根道(バリエーションルート)を300mほど登って同角山稜の登山道に合流します。
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ザンザ洞キレット
ここ同角山稜(ユーシンロッジ~檜洞丸)は切れ込んだ谷が多い山域で、登山道自体もアップダウンが激しいです。
アクセス的にも人が少なく、丹沢では屈指の眺望が楽しめるので静かな山歩きが出来るメリットがあります。
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同角ノ頭(標高1,491m)付近より東丹沢方面(塔ノ岳~丹沢山)の眺めも楽しめました
・歩行距離   28km
・行動時間   12時間
・累積標高 ±2,400m
この日は玄倉(丹沢湖畔)より同角山稜を周回してのロングの山歩きにより、ロードバイクに例えるならば山岳センチュリーライドクラス(?)の疲労感となりましたが、結構タフルートを歩けるのもロードバイクで継続的にロングライドしているからこそと実感出来ました。
特に自分の場合重い荷物を担いでロングすることが多いので、体力維持の目的としても自転車ライフは生活スタイルとして欠かせないものとなりました。
もう少し欲をいえば山登りもヒルクライム同様にやはり体重(体脂肪)が少ない方が余計な負荷が掛からないので、これからは筋肉を落とさずにもっとダイエット出来ないものかと今回も感じた次第です(笑)

タグ:沢登り 登山

ユーシンブルーを訪ねて [山関連]

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<熊木ダムのユーシンブルー>
少し前になりますがGW前半に丹沢:ユーシンブルーを訪ねたトレッキング記事になります。
今回は比較的身近に楽しめるユーシン渓谷についても少し紹介します。
ユーシン渓谷といえば今やネット検索での「ユーシンブルー」ですっかり有名になりました。
ユーシンブルーで紹介されている場所は主に玄倉川の中流域にある玄倉第二発電所のダム湖(玄倉ダム)の鮮やかなエメラルドグリーンや季節によってはコバルドブルーなどの水を示していることが多いですね。
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<玄倉第二発電所の代表的なユーシンブルー(昨年撮影)>
今回はもう少し違う場所のユーシンブルーを紹介します
綺麗なユーシンブルーを作り出すの水の源は丹沢最高峰の蛭ヶ岳や丹沢山、塔ノ岳、檜洞丸など丹沢山塊の代表的な峰々を繋ぐ丹沢主稜線~主脈線を源頭とする幾重もの沢の水が重なり合って丹沢湖まで流れ込む玄倉川の水流です。
このエリア、特にユーシン渓谷と言われる山域は同角山稜をはじめとした石英閃緑岩という白い輝きを放つ独特な岩で形成されているので、エメラルドグリーンの水とのコントラストにより素晴らしい光景が楽しめます。
また急峻な地形でU字谷を形成していることより、北アルプスの黒部峡谷に例えて、かつては「丹沢黒部」とも言われていました。
ロードバイクでいつも神奈川県内を走り回っておりますが、ユーシン渓谷へ訪れるたびにここって同じ神奈川県内?と思うほどの渓谷美を楽しめるので、まさに癒しのスポットといえます。
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<ユーシンロッジへ続く橋の上より>
玄倉川へのアクセスは都心部からでも小田急線新松田駅からバスに乗り換え丹沢湖畔にある玄倉バス停で下車すれば辿り着くことが出来るので、日帰りでも十分に楽しめるエリアです。
なお玄倉川沿いの玄倉林道は一般車両通行禁止で、もともと丹沢湖畔より3kmほど先にゲートがありましたが、昨年の熊出没事件により丹沢湖畔に新たなゲートが設置されました。これによりユーシンブルーが見れる玄倉第二発電所までは片道徒歩2時間ほど掛かり、さらにユーシンロッジまでだと片道徒歩3時間ほど要するようになったのですが、それでもユーシンブルーを求めて訪れるハイカーも多く、週末はゲート付近に新設された無料駐車場も満車になるほどの賑わいぶりです。
しかしながら現在玄倉ダムは工事中によりダムの水を放流していることが多くユーシンブルーを見られないことも多いそうです。
玄倉林道は河原より高い位置にあるので、入渓点も限られておりますが、ハイキングでも降りられる代表的な入渓路は同角沢出合など幾つかあります。
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<同角沢出合 (数年前撮影)>
ここはハイカーでも入渓路が明瞭なので林道より河原に下りれます
この玄倉林道は照明設備のないトンネル(隧道)を8つほど通過する必要があり、中でも新青崩隧道は全長約300mほどあり、ライトがないと真っ暗闇の中を歩くこととなりますので、玄倉(丹沢湖畔)より歩く際はライトが必須となります。
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<新青崩隧道内部 ヘッドランプを消して撮影 づーっと先にトンネル出口が見えます> 
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<青崩隧道を河原から撮影(数年前に撮影)>
少しウォーターウォーキング(水の中を歩くこと)を楽しむ場合は、新青崩隧道脇の小沢沿いに下れば河原に降り立つことが出来ます
水の中を歩くには、岩に滑らない様なグリップ力のある沢靴(靴底がフェルトやアクアステルスなど)で岩沿いに進むことが出来ます。
ただし夏場でも川の水はキンキンに冷えているので着替え類は必要です。
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深いU字谷により、GPS電波も届きにくいです
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様々な地形が奏でる渓谷美も楽しめます 
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<ユーシン渓谷にて(数年前に撮影)>
玄倉川に流れ込むは沢はほとんど急峻な地形から流れ落ちるものにより、V字渓谷の沢の中を歩くと落差60mほどのモチコシ大滝をはじめ、無名の小滝群も聳え立つ山肌より足元まで流れ込む水流も楽しむことがが出来ます。
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<モチコシ大滝(F1:落差60m) >
自分は渓流釣りを兼ねて沢歩き(沢スタイル)することが多いのですが、何度訪れてもエメラルドグリーンの淵と光り輝く石英閃緑岩の光景に夢中になり、釣りをする時間よりも三脚を立ててカメラを構える時間帯の方が多くなります(笑)
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<こちらは落差60mほどある細い流れの無名滝>
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<ユーシン渓谷核心部 (数年前に撮影)>
この先には玄倉ダムがあるので、放流のサイレンがなるほどの川の水量が多い時は大変危険ですので注意が必要です。
ですが、現在玄倉ダムは工事中によりおそらくダムの堰は解放中の時が多く、水量の少ない時であれば問題ないものと思われます(ダムの工事は平成30年3月頃まで)
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さて、本題のこのGWの山歩きについてですが、目的は熊木ダムのユーシンブルーです(上の写真)
今回歩いたコースは、スタート地点の寄(やどりぎ)から寄大橋経由で寄沢沿いに登り、雨山峠(標高957m)を越え玄倉林道(玄倉川)へ下り、玄倉林道沿いにユーシンロッジ~熊木沢出合(熊木ダム)~尊仏ノ土平と玄倉川源流域まで歩いた後、鍋割山(標高1,272m)へ登り返して寄へ下山するコースです。
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近年ユーシンブルーを求めて歩く際は、玄倉からの長い林道歩きは飽きて来たので、少しタフルートとなりますが寄(やどりぎ)から雨山峠を越えて訪れることが多くなりました。
参考までに玄倉(丹沢湖畔)より玄倉林道で熊木ダムまで歩く場合は徒歩で片道4時間ほど要します。
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雨山峠までは寄沢沿いに歩きます
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雨山峠を越えてからは玄倉川に流れ込む雨山沢沿いに下り...
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ユーシンロッジです。かつては県営ロッジとして営業し、宿に予約した人はマイカーでここまで入れていましたが、今は営業は終了し、避難小屋としてのみ使用可能です。
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さらに奥地へ足を運びこの隧道を進むと・・・
熊木ダムに到着 
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ここは蛭ヶ岳を源頭とする熊木沢と丹沢山、塔ノ岳方面を源頭とする箒杉沢の合流点
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エメラルドグリーンの湖面
寄から雨山峠を越えて約3時間での到着です
GWは大勢の登山者で賑わう丹沢ですが、ここ熊木ダム(熊木沢出合)は辿り着くまでにとても時間を要することもあり、ほとんど人もいないとても静かな場所です。
どのルートを選んでも時間を要する場所なのですが、この秘境感を好み毎年ここへ訪れています(笑)
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熊木沢出合より眺める蛭ヶ岳もいいものです
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さらに奥へ進むと、ひっそりとした山奥に咲く綺麗な山桜も楽しめます
やがて源流域の尊仏ノ土平に到着
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ここから丹沢で一番人気のある塔ノ岳まで2時間程度で登れます(塔ノ岳西尾根)
何度かここから塔ノ岳に登ったことがありますが、いつも大勢の登山者で賑わう大倉尾根(通称:バカ尾根)やヤビツ峠からの代表的な丹沢表尾根と比較すると、ここから塔ノ岳へ続く登山道の人口密度は推定1/100くらいなので、とても静かな山歩きが楽しめます。
今回は鍋割北尾根で鍋割山へ登って戻りました
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新緑のブナの美林帯に癒されます
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鍋割山山頂付近より富士山もしっかりと拝めました[晴れ]
とまあ日帰りで20kmほどですがアップダウンのある山歩きを楽しんで来ました。
あれから約2週間ほど経ちましたので、おそらく今頃は今回の写真よりさらに新緑が進み、シロヤシオやミツバツツジなども見頃かと思いますので、ユーシン方面の山歩きもさらに楽しめそうかと思います。

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