酷暑の足柄峠ヒルクライム ~金太郎富士見ラインより [西丹沢・足柄・山北方面]
<足柄城址跡>
2018年7月15日
この3連休は猛暑となりましたが久しぶりに脚の感覚を取り戻そうと思い酷暑の下、足柄峠までヒルクライムしてきました。
足柄峠はその昔、駿河国と相模国の国境の峠で、足柄路(矢倉沢往還)と呼ばれる古代から続く峠道です。
富士山の噴火(800年)で一部通行不可となったようですが、その後は復興し平安時代には関所が、戦国時代には足柄城がここに築かれた歴史ある場所でもあります。
冒頭の写真の足柄城址跡は現在は富士山の眺望が楽しめる屈指の景勝地ですが、それほど混雑することもないのでのんびりできるスポットだと思います。
足柄峠にロードバイクで訪れたのは3度目となりますが、前2回は神奈川県側からの激坂ヒルクライムでしたので、今回は長引くアキレス腱周囲炎の違和感を考慮して静岡県側から金太郎富士見ラインでの足柄峠ヒルクライムにしたのですが、酷暑も重なり想像以上に厳しい道のりとなりました(大汗)
↑ 富士見金太郎ラインからの足柄峠への道のり(Google EARTHより)
今回は念のため輪行バッグを携え、足首をテーピングで軽く固定して外用消炎剤のトクホンチールも持参し、さらにペダルも超軽量タイプに交換しての出走です。
4月に足首を痛めて以来、足首の負荷分散を考慮して大き目なフラットペダルに交換してリハビリライドをして来たのですが、実はこの大きなペダルが足首に負担になっているのではと感じ始めていた矢先、たまたま家電量販店の自転車コーナーでWELLGO M-085という格安軽量ペダル(1,400円)を見つけ、手にしてみるとかなりの軽さを感じたのでモノは試しとばかりに購入して早速今回のヒルクライムで試してみることにした次第です。
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左の写真(スマホでは上の写真):今回のWELLGO M-085 両面フラットタイプ 重さ113g
右の写真(スマホでは下の写真):リハビリ用に2ヵ月間使用していた大き目なフラットペダル 重さ156g
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参考にクロスバイク時代の2年間と昨年9月から4月に脚を痛めるまでの約半年間使用していたシマノのSPDタイプ(片面SPD、片面フラット) 重さ191g
ペダリング時に軽すぎるのもどうかと思いつつも取り敢えず超軽量ペダルで試してみることにしました
↑ 今回は山北方面へ向かった後、静岡県側の駿河小山から足柄峠のヒルクライムです。
自宅出発は既に気温もぐんぐん上昇中の11時30分(遅っ)
R134に出てから少し走って海岸より江の島を望みます。
気温が上がり過ぎて江の島もモヤッとしか見えません。。(笑)
その後はR134で海水浴客で賑わう茅ヶ崎サザンビーチ前をスルーして湘南大橋へ
毎度のように中洲のカモメは・・・ ついにゼロ!
さすがにここまで暑いと大陸へ飛び立ってしまったのでしょうか。
この後は大磯で祭り渋滞に少し巻き込まれ、R1で二宮~国府津へ
強烈な日差しによるアスファルトの反射熱で顔面からポタポタと汗を落としながら走ります。
国府津の先の親木橋を右折して県道717号で一気に富士見大橋へ
炎天下の酒匂川CRを北進
暑過ぎてほとんど誰もいないCRを進みます
土手にはオレンジ色の鬼百合が群生していました
これから登る足柄峠方面の視界もモヤッとしています
田園地帯を走る小田急線(栢山駅~開成駅)
最近にわか撮り鉄気味に・・・
酒匂川ふれあい館で休憩
猛烈な暑さにより頭から水をかぶってボトルに水道水を補給
自転車乗りやランナーにとっては貴重なエイドステーションですね
リスタートして松田の小田急鉄橋をスルーしてそのまま山北方面へ進みます
灼熱の太陽が強烈。。。
御殿場線:山北駅に到着
ここでレモンスカッシュを購入して一気に飲み干しました
山北駅より御殿場線沿線を走ります。
紫陽花も少し残っていました。
R246の裏道の県道76号で谷峨方面へ
酒匂川の上流が綺麗です
走りやすい道
酒匂川は西丹沢のユーシン(玄倉川源流)からの流れも含まれます。
今年はまだユーシンブルーを観に行けてないので、沢登り出来るよう早く脚を治さねば。。。(焦)
谷峨で休憩を挟み脚の調子も良さそうなのでトクホンチールを塗って足柄峠を目指すことにします
清水橋手前よりR246に合流して静岡県境に向かいます
気温計は32度表示
それ以上に暑さを感じました
しばしR246を走行した後、静岡県境の先にあるローソンの先を左に入り一般道で駿河小山を目指します。
御殿場線の踏切を渡って側道を進みます
しばらく道なりに走って駿河小山駅に到着
ここまで自宅から約55km
足柄といえば熊に跨る金太郎
今日は静岡県道365号線(富士見金太郎ライン)での足柄峠ヒルクライムにチャレンジです
ここがその入口地点の交差点
金太郎富士見ラインのコーススペックは距離7km、平均斜度6.3%、標高差446m
前半の東名富士カントリークラブまでは10%クラスの勾配区間が随所に現れて予想以上にかなりキツく感じられました。。
体感温度もさらに上昇
暑過ぎるからかローディは皆無(笑)
ストレートに近い長い急坂区間が多く、着実に脚が削られます
ゴルフ場の横をひたすら漕ぎ続けて
長い登り坂の後にさらに傾斜がキツイ坂が近づいてきます。。。。
心拍計も190台を表示!
この感覚は真夏ならではだなぁ~などと思いつつひたすらペダルを回し続けるとゴルフ場のクラブハウス前に到着
その後はいったん下って再び登り返します
後半は富士山の眺望が楽しめる区間に変わります
前方に薄っすらと富士山が見えます
ユルユルと登っていくと誓いの丘に到着
時折、丘で佇む子供達が鐘を鳴らしてくれたので鐘の音色を聞いて和ませてもらいました(微笑)
後で知ったのですが、ここには私の登山人生でかなり影響を受けた山岳小説「孤高の人」の作者の新田次郎の碑があったんですね。。。
下調べが足りなかったので、また今度立ち寄ることにしよう
誓いの丘を後にすると徐々に勾配が緩くなります。
金時山の眺めが素晴らしい!
足柄峠にはこれまで激坂で知られる神奈川側からしか登ったことがなかったのですが、この金太郎富士見ラインもかなり手強いヒルクライムコースだと実感しました。
軽過ぎるペダルの効果については、酷暑によりイマイチ判らないまま(苦笑)
まだ見頃な紫陽花を発見。このあたりの標高は700m
満身創痍でヘロヘロになりながらもようやく足柄峠に到着
足柄峠 標高759m
喉がカラカラでいったん神奈川側へ100mほど下がった場所にある自販機へ直行
峠価格により若干高めの価格設定のドリンクを補給して先ほどの場所まで戻ってから自転車を担いで足柄城址跡へと続く階段を登っていきます。
太陽が眩しい
富士山
時刻は17時ですがまだまだ太陽が高い!(笑)
箱根の金時山の眺めが良い。左側に大涌谷も見えます
ヘロヘロだったので木陰の芝生に移動してしばしクールダウン
無人の足柄城址跡で休憩後は県道78号(足柄街道)で帰路に就きます
県境をスルーしてからは、神奈川側から続く足柄峠の激坂区間を一気にダウンヒル(県道78号線)
矢倉岳を眺めながら下ります
その後は地蔵堂スルーして矢倉沢へ
あっという間に竜福寺交差点もスルーしてスタミナ切れを感じたので開成町にあるラーメンまる星さんへ
つけ麺大盛り(2玉)をオーダー
酸味の効いたしょうゆベースのつけだれがとても美味く、あっさり完食してこれで帰路のスタミナも心配なし
足柄大橋経由で行きと同じルートの酒匂川CRを南下します
夕焼け空に富士山と矢倉岳
富士見大橋で富士山を見納めしてから来た道を戻り、久しぶりにナイトライドして無事帰宅
ずっしりとした疲労感を感じたライドでしたが、ペダル交換効果もあったのか脚の違和感もなく走れたのでしばらくはこの格安超軽量ペダルで走り回ってみようと思います^^
■走行距離 118km
■獲得標高 1,324m
■消費カロリー 2,688kcal