霧雨の箱根路をヒルクライム(箱根旧道~芦ノ湖~長尾峠)ロングライド [箱根・熱海・真鶴・小田原方面]
<箱根旧道 七曲り>
2016年7月16日
今回は箱根旧街道(箱根旧道)から長尾峠をヒルクライムしてきました。
この1ヶ月間、ロードバイクに復活してから足柄峠、ヤビツ峠を登ったこともあり、2年前のクロスバイクで登った際に強烈な印象が残っていた箱根旧道だけは近いうちにもう一度登っておかなければと思っていました。
箱根旧道は自転車のヒルクライムコースとしても有名です。
区間は国道1号線箱根湯本駅東側の早川に架かる三枚橋より芦ノ湖側国道1号線畑宿入口交差点までの約11km、標高差約700m、平均勾配6.5%、途中に難所の「七曲り」「猿すべり」他、勾配のキツい区間が多いコースです。
前日までの事前天気予報をチェックしていたところ、3連休の初日は安定した曇り空だったので、天候の変わりやすい箱根を攻めるなら土曜日と思い挑んだものの、「天下の嶮」と言われる箱根の天候はそう甘くはなく、終始「霧雨の箱根路」となりました。
今回の全体ルートはこちら↓
↓標高グラフは湘南大橋付近からです。
今回の箱根路はの詳細はこちら↓
当日の朝は何故か3時30分に目が覚め、さすがにまだ早いと思いつつも5時まで眠れず、そのまま出発することにしました(苦笑)
約3時間の睡眠時間にもかかわらず自転車での出発時刻としては最も早い5時30分となりましたが、お陰でタップリと走れた1日となりました。
いつもどおりR134号を走り、花水橋へ
向かう箱根方面はドンヨリ・・
大磯からは交通量の少ない国道1号を快走~
あっと言う間に酒匂橋へ
まだドンヨリしています。
小田原のコンビニまで平均速度27.5km/h(サイコンデータ)で到着
箱根湯本方面へ向かい、箱根旧道起点となる三枚橋へ
今日は念のため雷雨に遭っても大丈夫なようにフロントバッグにレインウェアと輪行バッグ
リュックには着替え類やら押し込んでの装備で挑みます。
箱根旧道は2年前にクロスバイクでアタックして以来。
今日は箱根旧道はロードではどんな感じで走れるのか試したくてやってきましたが、この後思わぬ天候により我慢しながらも天然ミストの恩恵を受けるという少し不思議な走りとなりました(笑)
↓箱根路の前半部分 箱根旧道~元箱根~湖尻の詳細です
三枚橋よりスタートします。今回も備忘のため写真が多いです
スタート直後にある7-11より、いきなり急登が始まります
序盤は温泉街を登っていきますが、最初から勾配がキツく箱根旧道の洗礼を浴びます(汗)
緩い下りを織り交ぜながらも急に現れる急登に苦しみながらも須雲川インターを過ぎ、須雲川を渡る右のアピンカーブの先には大天狗山神社前に続く左カーブの急斜面へ
この後、小雨が降り始めて、先行きが不安に・・・
キツい傾斜がところどころで登場しますが、小雨がミストの如く火照った身体を冷却してくれて助かりました。
寄木細工で有名な畑宿を通過
車の往来も意外とありましたが、こんな小雨の中、自転車で登っている自分に違和感を覚えました(笑)
やがて恐怖の七曲りへ突入・・・ここからが本番
この1.2kmの区間は平均勾配は10%以上のヘアピンカーブを12回繰り返し、コースどりによっては斜度20%の場所もあり、心拍を維持をするだけで大変な区間
やがて登り切って見晴茶屋を過ぎるとホッとできるのはほんの一瞬だけ・・
長い勾配が続きます。そして次第に傾斜も増していきます。
2年前に走った時は、七曲りを登り終えた直後にひたすら漕ぎ続けたこの区間が一番キツかったです。
ボディブローの様にジワジワと効いてきますが、やはり今日は霧雨によるクールダウン効果に助けられました。
そして猿すべり坂へ
名前の由来は猿もすべるほどの急坂とのこと・・
さすがは箱根(改めて)天下の嶮!といった感じです
猿すべり坂に突入。急坂のヘアピンを2つ登ります。
小雨とも霧雨とも言える状況下でしたが、この坂をクリアすれば気分的にはひと安心
難所を過ぎると、甘酒茶屋へ
いつも大賑わいのスポットですが、まだこの時間(8時頃)では客もまばら・・
やがて右手に視界が開けて、二子山とお玉ヶ池
ここで少し休憩
お玉ヶ池 朝霧のいい雰囲気です
道なりに少し登って行くと、箱根旧道の最高点:通称「ラーメンピーク」を通過(標高820mくらい)
ここを通過すれば、芦ノ湖まではあっと言う間です。
そして元箱根に到着
おなじみ箱根神社の鳥居
まだ朝も早いのでとても静かでした。
湖畔ではバスフィッシングの人を見掛ける程度。
ゆっくりと休憩しようと思っていたものの、小雨で全身びしょ濡れになっていたので寒さを感じる前に芦ノ湖の北側約8kmほど先にある湖尻へ向かいます。
↓今回の箱根路の詳細地図
箱根神社前を経由してから県道75号に合流し、箱根独特のアップダウンの多い道をヒルクライム
ウェットな路面状況により下り坂では特にブレーキに神経を遣いました。
気温19℃
今日は半袖、短パンジャージで終日過ごせました。
やがて湖尻に到着
まだガラガラでした。
芦ノ湖に浮かぶ遊覧船と湖畔に佇んでいた3匹の猫と1枚撮影
湖尻もとても静粛でした。
湖尻を後にし、次は仙石原を経由しR138号へ向かいます。
↓箱根路の後半部分 湖尻~仙石原~長尾峠です
箱根ロープウェイの桃源台駅を通過します。
しばらく登って下って
仙石原高原へ
秋には一面広がるススキで有名なスポットです。
↓パノラマで1枚
秋には再び自転車で訪れたい場所ですが、ここまでのアクセスがとてもキツいのが悩みです..(笑)
仙石原のローソンでおにぎりを食べて少し休憩後、箱根裏街道(R138号)で乙女峠方面へヒルクライム
この道は交通量が多いのと、路肩にはみ出した雑草が伸びていてかなり気を遣いました。
金時山への登山口(金時神社)を過ぎ、少し進んで長尾峠への分岐標識を左折
長尾峠は箱根外輪山にある峠で、乙女トンネル(R138号)が開通するまでは、箱根と御殿場を結ぶ最短路だった場所です。
道なりに進むと芦ノ湖方面が見えます
仙石原側から長尾峠までは標高差もそれほどないので、ユルユル登って行きます。
先ほどまでの箱根裏街道(R138)とは一転して、この道は交通量もなく気分よく走れました。
この区間では長尾峠を経て再びR138号に合流するまで、ウグイスのさえずりを絶えず聴きながら爽快に走れたので、この日一番とても貴重な時間を過ごせました。
やがて長尾峠に到着 標高911m
ここは神奈川県(箱根町)と静岡県(御殿場市)との県境です。
天然クーラーの効いた長尾トンネルを走ります(かなり涼しい~!)
静岡県に入り、県道401号でしばらく下って行きます。
天候は次第に回復傾向も富士山はやはり見えず仕舞い・・
眼下は御殿場市街です。
県道401号では、登ってくるローディ1台と遭遇
今日の箱根路ではほとんどローディと遭遇しませんでした。
やがて静岡側のR138号に合流し、再び交通量の多い道を御殿場方面へ下って行きますが3連休初日ということもあり、御殿場インターからと思わしき観光バスやマイカーの往来が激しかったです。
東山湖の先の交差点を右折して、御殿場プレミアムアウトレット方面の道を経由して喧騒から逃れます。
交通量の少ない郊外の道へ
今日は温泉にも入れる装備で来たので、久しぶりに「温泉+ビール」で輪行してもいいかなと思いつつも、雨も止んだし、今日はいつもとは違い時間もタップリとあるので自宅まで走ることにしました(微笑)
足柄駅に到着 ここでトイレ休憩
やはり足柄と言えば・・・
3週間前に登った足柄峠を思い出し、一瞬迷ったものの・・・「今日は登っても富士山はどうせ見えないし(きっと脚も売切れになるだろうし・・)」ということで今日はやめときました(苦笑)
続いて駿河小山駅へ
バイクスタンドのある「町の駅金太郎」さんへ
お土産を買いたいと思いつつも今日は荷物満載の装備だったのでムリでした(苦笑)
コーヒー牛乳を買ってベンチで小休止
御殿場線の小山第一踏切を渡ります。
こちらにも昔の東海道本線の名残のトンネルが残っていました。
左側が昔の複線時代まで使用されていたトンネルです。
その後、国道246号を走り神奈川県に入ってから道の駅山北へ
結構混雑していたので、店内の様子を少しうかがってからあとにしました。
県道727号で酒匂川沿いを少し進み、久しぶりにこの橋へ
嵐橋 20人以上の人が同時に乗れませんとのこと
そう書いてあると少し緊張するものです。
渡ってから246号と御殿場線の陸橋を登っていくと
御殿場線が通過
この時間帯は1時間に1本のダイヤなのである意味貴重だったのかもしれません。
谷峨駅の外のベンチで少し休憩
何時訪れてものどかな駅です。
再び旧246号に戻って、酒匂川を眺めながら走ります。
この道は交通量も少なくて爽快に走れます。
やがて山北駅前へ
何だか御殿場線の「各駅停車の旅」の様相に・・・(笑)
山北からはR246号で松田駅へ
以前訪れた際は駅舎工事中だったので、久しく訪れてみると・・・
綺麗に改装されていて驚きました。
松田からの帰路は毎度のことながら選択に迷いますが、前回は県道77号だったので今日は246号をしばらく走ることに
渋沢への登坂
秦野から太陽が出てきて日差しも強まりバテバテに・・
名古木の7-11を通過し、善波峠トンネルへの登坂へ
大渋滞中の反対車線を横目に地道に登ります。
今日はいい加減慣れて来たものの、ジワジワと脚と腕に疲労感が溜まってきました。
伊勢原を通過し、県道22号で戸田方面へ右折
第二東名の工事も結構進んでいる様です。
道沿いのローソンで4週連続でコーヒーフラッペを注入
しかしこの時点で130km以上走っていたのであまり効果なし(笑)
R129号の戸田より平塚郊外を南下し、神川橋より相模川右岸道路でのんびり走ります。
河川敷の広大な打ちっぱなしのゴルフ練習場を通過
銀河大橋を渡って、さらに南下しR134号線の柳島で休憩
海沿いを少し流してから、いつもとは違いかなり明るい時間に無事帰宅
早起きライドは初めてでしたが、結果的に走行距離150km越え、獲得標高2,000m越えのとても味わい深いロングライドとなりました(苦笑)
結局、輪行装備等の荷物は「錘」となりそのまま自宅まで持ち帰ることとなりましたが、涼しくてとても静かな霧の箱根路は別の意味で楽しめたと思います。
■走行距離 158km ■平均速度 19.5km/h
■平均心拍 134bpm ■最大心拍 196bpm
■行動時間(走行時間+休憩時間等)11時間08分
▲塁積標高(ガーミンbasecamp)±2,812m
▲獲得標高(ルートラボ) 2,216m